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2019年4月にスタートした「建設キャリアアップシステム」、そのメリットは?(1/2)

CAREECON
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目次(この記事の内容)

  1. 導入背景/若年層が働きたくなる業界を目指して
  2. 仕組み/建設技能者の職務経歴をIT化
    1. (1)情報を登録
    2. (2)カードを取得
    3. (3)現場情報を登録
    4. (4)仕事内容を登録
    5. (5)就業履歴の蓄積
  3. 利用料/安価で利用可能
  4. 労働者にとってのメリット
    1. 転職や営業に役立つ
    2. キャリアステップの目標になる
    3. 正当な賃金評価が期待できる
    4. 教育体制が充実する
    5. 待遇改善につながる
  5. 企業にとってのメリット
    1. 事務作業の効率化
    2. 自社の強みをPRできる
    3. 許可申請書類の簡素化が期待できる
  6. まとめ

国土交通省と建設業界の大手団体が進める「建設キャリアアップシステム」。既に2019年1月から試験運用が始まり、4月から本格的に全国で運用が開始されました。「名前だけは聞いたことがある」という方も多いのではないでしょうか。ただ、実際どんなシステムで、どんなメリットがあるのかまでは、あまり知られていません。そこで、今回は中小企業や職人目線で、システムの概要やメリットを紹介します。




導入背景/若年層が働きたくなる業界を目指して

「建築キャリアアップシステム」とは、簡単に言えば「建設現場で働く職人や現場監督の

資格、経験、現場歴などをデータベース化

して、

ICカードで仕事履歴を蓄積

していけるようにしよう」というものです。

もともとのスタートラインは、業界全体に広がる人材不足です。現在、建設業界で働く人の数は約500万人。ピークである1997年(平成9年)から3割ほども減っています。しかも高齢化が他の業界より進み、500万人のうち、55歳以上が34%、29歳以下は約11%です。要はベテラン3人に若手1人というバランスの悪い構成になっています。

■ 建設業就業者の高齢化の進行

建設業の労働力推移

引用:建設産業の現状と課題(国土交通省)より

若手が建設業に入ってこない理由、入ってきても辞めていってしまう理由は様々ありますが、「建設キャリアアップシステム」は賃金とキャリアステップの問題を改善するために構築されました。

● 建設キャリアップシステムの目指すもの

1)建設技能者は次々に異なった企業の異なった現場で経験を積んでいくため、スキルアップしても正当に賃金が上がりにくいと言われます。そこで、経験を業界統一で評価することで、スキルアップが賃金アップに繋がりやすい形に是正したいという目的があります。 2)若手が建設業を辞めた理由を聞くアンケートで、「将来のキャリアアップの道筋が描けない」という声が多く聞かれました(※)。そこで、スキルアップすればICカードの色がステップアップしていくシステムを構築し、キャリアステップを思い描きやすい業界に変えるという目的もあります。

※引用:国土交通省|平成28年度 国土交通白書|http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.html

このように業界を大きく変えることが期待されるシステムです。

仕組み/建設技能者の職務経歴をIT化

「建設キャリアアップシステム」の具体的な仕組みは、このようなものです。

「建設キャリアアップシステム」の具体的な仕組み

引用:一般社団法人 建設業振興基金|システムの概要編|http://www.kensetsu-kikin.or.jp/ccus/images/news/chirashi.pdf

システムの流れを見ておきます。

(1)情報を登録

まず、働く側の建設労働者、雇う側の事業者両方が基本情報を登録します。

・職人(所属会社が登録代行可能)

本人情報(住所、氏名、生年月日、性別、国籍)、職種、社会保険加入状況、建退共手帳の有無、保有資格、研修受講履歴、受賞履歴、健康診断受診歴の有無など

・事業者(元請け、下請けとも)

企業情報(商号、所在地)、建設業許可情報(業種、番号、有効期間)、社会保険加入状況など

 ▼

(2)カードを取得

技能や経験に応じたICカードが技能者に配られます。ゆくゆくは4種類になる計画ですが、当面は一般カードと、登録基幹技能者の資格保持者に配られるゴールドカードの2種類です。

建設キャリアアップシステムのカード

引用:国土交通省(以下も同様)

 ▼

(3)現場情報を登録

現場開設時、元請け企業がどんな現場か、どんな工事内容かなどを入力します。

 ▼

(4)仕事内容を登録

元請け、もしくは下請け企業が、各技能者の立場、作業内容、次数などを入力します。

 ▼

(5)就業履歴の蓄積

各技能者が現場入場時にICカードをカードリーダーで読み取り、現場入場実績を蓄積していきます。

就業履歴の蓄積

 ▼

(6)データ利用

システムに登録・蓄積された情報は、技能者、事業者どちらも閲覧できます。

・技能者
パソコンやスマホでいつでも閲覧でき、出力・印刷も可能なので、自らの経歴を確認し、転職時などにアピールすることができます。

・事業者
自社の技能者の情報閲覧はもちろん、元請・上位事業者は自社の現場に入場中の事業者や技能者の情報を確認することができます。他の事業者は、技能者と所属事業者が認めた情報に限って閲覧できます。

現場に入場中の事業者や技能者の情報を確認

利用料/安価で利用可能

ちなみにシステムを利用する費用ですが、かなり控えめな金額です。

・技能者の初期登録料:インターネット2,500円、郵送・窓口3,500円 ・ICカード:登録料に含む。紛失した場合は発送費を含めて約1,000円 ・事業者の初期登録料(5年ごと)1人親方は無料、企業は資本金によって異なり、500万円未満は3,000円、以降段階的に上がり、最高は500億円以上の120万円 ・カードリーダー:市販品を利用。タイプによって数千円〜数万円程度 ・管理者ID利用料:1 IDあたり400円/年 ・現場利用料:就業履歴回数1回あたり3円(現場に入場する人日で課金)

使うイメージは持てたでしょうか。最後にどんなメリットがあるのか、職人目線と企業目線で見ていきます。

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仕事データを蓄積するだけじゃない!企業や労働者にとってのメリットは?

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