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建設業界にピッタリ。視界が広がり画質も上がった「HoloLens 2」で、工事がラクになる!

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建設業界において、今後の利用拡大が期待されていることから、「BRANU MAG」でも何度か取り上げきたのがマイクロソフト社のMRヘッドマウントディスプレイ「HoloLens(ホロレンズ)」です。初代ホロレンズは、産業用からホビー用まで幅広い用途へ対応していましたが、2019年2月、その用途を産業用に特化させることでさらに進化を遂げた“バージョン2”が、新たにお目見えすることになりました。

建設業界はBIMの採用などにより3D化が進みつつあるものの、3Dの情報を紙面やタブレット端末などの2次元の世界で表示させなければならないジレンマを抱えていました。「ホロレンズ2」なら、3D画像を現実空間上に3D表示させることができますので、建設業界が抱えるジレンマを克服し、生産性を革命的に高める可能性を秘めているのです。そんな魅力溢れるホロレンズ2について、詳しくご紹介します。

HoloLens2引用:Microsoft Japan News Center|https://news.microsoft.com/ja-jp/2019/02/25/blog-mwc-introducing-microsoft-hololens-2/

ホロレンズとは?


そもそもホロレンズとは何か、一言で言うと、

「MR(複合現実)を実現するために頭に装着するディスプレイ」

と表現できます。

ホロレンズを理解する上で、核となるMRについての理解は避けて通れません。ではMRとは何かですが、MRはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)との違いを見ることで、特徴が理解できます。

● MRとVRの違い:VRが描き出すのは仮想空間のみ


まずはVRですが、VRがユーザーの目の前に描き出すのはCGで作られた仮想空間です。VR技術だけでは、現実の風景を仮想空間に取り入れたり、逆に仮想空間を現実の空間上で表示させることはできません。ところが、MRならそれが可能になります。

● MRとARの違い:ARは現実空間にデジタル情報を表示するだけ


ARのわかりやすい例と言えば「ポケモンGO」があげられます。


引用:動画「Pokémon GO - Get Up and Go!」より


ARは、CG等のデジタル情報を現実の空間に重ね合わせ、表示させるテクノロジーです。しかし、ARを通じて表示された情報に自由に触れたり、違う角度から見たりといったことはできません。MRなら、それも可能なのです。

● MRは、VRとARの良いところを融合させた技術


まとめますと、MRはVRではできない仮想空間を現実の空間に描き出すことや、ARができなかった、現実空間に表示されたデジタル情報を直接触ったり、操作したりできる技術のことです。

なんだかスゴイ技術だと思いませんか? このMR技術を装置にしたものが、「ホロレンズ」というわけです。

産業用に特化したホロレンズ 2が登場

Microsoft HoloLens 2_synchro

ホロレンズが登場したのは2016年ですが、それから約3年後の2019年2月、ホロレンズの用途を産業用に特化させたホロレンズ2が登場しました。

● ホロレンズ2はどんな点が変わった?


ホロレンズ2になって、特に大きく進化した点のひとつが視野角です。先代と比較した場合、その視野角はなんと2倍。その上画像の精細さも向上し、美しくワイドなMRの世界を堪能できます。

もうひとつ大きく変わった点はジェスチャー機能。先代ではジェスチャー操作がかなり限定されていて、不便でした。ホロレンズ2はその点を大きく改良し、両手の10本の指を全て認識できるようになりました。その結果、可視化された3D画像を二本の指でつまんだり、ひねったり、引っ張ったりといった繊細な動作で、操作できるようになったのです。


引用:動画「Introducing Microsoft HoloLens 2」より

ホロレンズ2は周辺機器やアプリケーションで可能性が広がる


ホロレンズ2は、最先端のテクノロジーを結集させた高性能デバイスですが、実は単体で利用してもあまり活用できません。どういうことでしょうか?

ホロレンズ2は、例えるなら、プレイステーション4などのゲーム専用機のようなものです。ゲーム専用機はゲームソフトを読み込むことではじめてゲームが遊べるようになりますが、これと理屈は同じと考えてください。


現在、ホロレンズ2をプラットフォームとして動作するプロダクトやアプリケーションを様々な企業が競い合うように開発を行なっていますが、その中には「建設業界向け」のものも多数見受けられます。

では、いくつかご紹介しましょう。

● Trimble XR 10


こちらの画像は米国のトリンブル社が開発した、ホロレンズ2を作業用ヘルメットと一体化させた「Trimble XR 10」という製品です。工事現場で使うには、ヘルメットは必須なので、最初から一体になっているのは使いやすそうです。

ホロレンズ2を作業用ヘルメットと一体化させた「Trimble XR 10」引用:Microsoft Strore|https://www.microsoft.com/en-us/p/trimble-connect/9nh8t4jnx7cp?activetab=pivot%3Aoverviewtab


Trimble XR 10を着用すれば、下の写真のように設置前の配管設備のBIM・3Dデータを工事現場に投影させるといったことが可能になります。

LP bottom image-XR10

引用:Trimble公式サイト|https://mixedreality.trimble.com/


実際の工事現場にBIMのデータを投影できれば、設計図と工事現場の両方を交互に睨みつつ、時に悩みながら施工に取り組まなければならなかった状況が改善されますよね。

● SYNCHRO XR


米Bentley Systems社が開発したホロレンズ2専用アプリ「SYNCHRO XR」も、建設プロジェクトでの利用に特化されたアプリです。

SYNCHRO XRを利用すれば、工事スケジュールや建設工程など、建設プロジェクト上で利用されるデジタルデータを、すべて現実空間上に可視化できる上、こちらの動画事例のように手のジェスチャーによって可視化させた3Dの建物を移動させたり、スケジュール設計できたりします。



引用:動画「Microsoft HoloLens 2: Partner Spotlight with Bentley」より


したがってSYNCHRO XRがあれば、厚紙と格闘しながら時間をかけてペーパークラフトを作る必要もなくなります。

● mixpace


ソフトバンク系のSB C&Sとホロラボが共同開発を行なっている「mixpace」は、CADやBIMの3Dデータをホロレンズ2用のデータに変換してくれるツールです。mixpaceでデータを変換し、ホロレンズ2を着用すれば、下の画像のように作成したCADやBIMのデータを実際の建設現場で3Dオブジェクトとして可視化できるようになります。

SB C&Sとホロラボの共同開発「mixpace」

引用:SB C&S|https://biz.cas.softbank.jp/mixpace/

既に成果も生まれている! 建設業界でのHoloLens活用事例


ホロレンズ2自体は登場したばかりで、これからの活用が期待されていますが、ホロレンズのMR技術は建設業界ですでに活用されており、しかも一定の成果が生まれています。

● トンネル調査・点検作業時間が1/2になった三井住友建設


三井住友建設はトンネルの調査・点検においてホロレンズを活用した「MOLE-FMR」というナビゲーションシステムを独自開発しました。

「MOLE-FMR」は実際の導水路トンネルに補修履歴や点検記録を3D表示できるシステムですが、このシステムの導入によりトンネルの調査・点検に要していた時間を半減させることに成功しています。

三井住友建設「MOLE-FMR」

引用:三井住友建設|https://www.smcon.co.jp/topics/2019/03051300/

● 室内気流を可視化するシステムを開発した新菱冷熱工業


新菱冷熱工業はホロレンズのMRテクノロジーを活用し、空調設備を施工した場合の室内気流を可視化できるシステムを、ソフトウェアクレイドル社と共同開発しました。

空調設備施工後に室内の気流がどうなるか、どう変わるかを、ペーパーや端末の2次元画面による説明だけで、施主に理解してもらうのは容易なことではありません。

新菱冷熱工業

引用:新菱冷熱工業|https://www.shinryo.com/tech/visualize_mr.html


このシステムを利用すれば、実際の室内において気流の変化を可視化できますので、施主の理解を得られやすくなり、施主へ空調設備の入替えや追加による空調改善提案も行いやすくなります。

日本での購入方法は?販売価格は?


2019年4月現在、ホロレンズ2は日本ではまだ発売されておらず、価格も「未定」となっています。参考価格として米国では、充電器などの付属品が付かない単体価格が3,500ドルとなっています。

仮にこの価格がそのまま適用されるなら、日本円で約40万円といったところですね。できるだけ早く具体的な販売情報を知りたいという方は、マイクロソフト社の専用受付電話番号「0120-03-5241」に電話し、登録手続きを行なっておくことをオススメ致します。

人材不足問題解消には最新テクロジーの活用が不可避!


産業革命とのタイトルをご覧になり、最初は大げさだと思いつつも、ホロレンズ2はそうした革命的な生産性の向上を予感させる技術だと感じた方も多いのではないでしょうか。少子高齢化という流れが変わらない限り、建設業界の人材不足、とりわけ若年層の人材不足問題はこの先も解消しない可能性大です。外国人労働者受け入れによる人材不足緩和も、効果は限定的と考えておいた方が良いでしょう。

ならばどうすればよいか――?

紹介したホロレンズ2などの最新テクロジーを活用し、飛躍的に生産性を向上させることで、省力化を実現することが最も有望な選択肢と言えるのではないでしょうか。


自社の未来を切り開くためにも、最新テクノロジーを難しそうだと敬遠せず、どう現場で活用するか、まずは前向きな検討を始めることから、ぜひスタートを切ってください。

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