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【新資格!】30年ぶりに登場した「電気通信工事施工管理技士」の取得メリットと試験内容

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今年、30年ぶりに「施工管理技士」資格が新設されます。それが、「電気通信工事施工管理技士」です。「電気通信工事」、つまり携帯電話やインターネットを繋ぐ工事を監理するための資格で、社会的に大きな注目を集めているのに、人が足りない分野なので、大きな武器になりそうです。この記事では、注目資格の内容や、どういう工事や現場で活かせるのか、そして受験の概要をご紹介します。

「施工管理技士」とは?

そもそも「施工管理技士」とは、国土交通省が管轄する国家資格です。特定の工事技術を持つだけでなく、その分野の工事を行う現場で、施工計画、工程管理、安全管理、技術者の監督などを行う施工管理者としての能力があると認定されます。

これまでは、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園、の6種類がありました。そして2019年、30年ぶりに新設されるのが、電気通信工事です。

ちなみに、似た国家資格として、「電気通信主任技術者」があります。よく「電通主任」と呼ばれることが多い資格ですが、そちらは電波関係の免許権限を持つ総務省が所轄しているので、内容は似ていますが、工事関係はやはり国交省の「施工管理技士」資格が求められることが多くなると思われます。

電気通信工事施工管理技士を取得することで、建設業法上の営業所の「専任技術者」や電気通信工事の「主任技術者」、「監理技術者」として従事することができます。そして、公共工事の経営事項審査において、1級施工管理技士は5点、2級施工管理技士は2点として評価され、技術者の数にも数えられます。

社内LAN工事

「電気通信工事」とは?

資格の対象となる「電気通信工事」とは、具体的には、固定電話、携帯電話、インターネット、社内LANなどを使えるようにする工事のことです。

・有線LANを建物内に張り巡らす

・無線LAN(Wi-Fi)を電波が行き渡る範囲や電波干渉を考慮して設置する

・データを保管するサーバーや、大型コンピュータなどを設置する

・モバイル通信(携帯電話)用の基地局を設置する

・電波障害を予防・調査・解消する

など、通信に関して幅広い内容を含みます。

オフィスや一般住宅だけでなく、公共施設や屋外のイベント会場などでも、電気通信工事は欠かせない重要な工事となっています。

携帯電話の無線基地局3

資格取得するメリットは?

30年ぶりに新たに資格が設けられた理由も、電気通信工事の重要性です。1993年ごろから一般に使われ始めたインターネットは一気に広がり、今や生活にもビジネスにも欠かせない存在になっています。

下のグラフを見てわかるように、通信量は急激に増加しています。

● 日本のブロードバンド通信の通信量推移(グラフ左)と日本のモバイル通信の通信量推移(グラフ右)

日本のブロードバンド通信の通信量推移と日本のモバイル通信の通信量推移引用:総務省「平成29年度版 情報通信白書」|http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h29/html/nc121210.html

モバイル通信、特にスマートフォンの進化も驚異的なものがあります。わずか40年ほどで、大型の携帯電話からガラケー、スマホと進化し、端末だけでなく、通信形式も進化しています。

● モバイルネットワークの進化

年代 世代 用途
1980年代 1G  アナログのガラケー(フィーチャーフォン)で音声通話
1990年代 2G  ガラケーでSMS(ショートメッセージサービス)、パケット通信
2000年代 3G  iPhoneをはじめスマートフォンでウェブ閲覧、NTTドコモのi-mode
2010年代 4G  スマホとタブレットで映像や音楽ストリーミング
2020年代 5G  超高速・低遅延通信で、VRやAR、自動運転などが可能に

ジャストシステムの調査(※)によると、今やスマホの普及率は全年代で85.1%。20代や30代では9割を超えています。(※マーケティングリサーチキャンプ|https://marketing-rc.com/article/20160731.html )

最近メディアで新技術として登場する技術は、この「インターネット」と「モバイル通信」の存在を前提として組み立てられています。

・AI(人工知能)=膨大なデータを集めて分析・加工

・IoT=家、家電、車、各種センサーなど様々なモノをインターネットに接続

・VR=バーチャル・リアリティ、仮想現実

・AR=オーグメント・リアリティ、拡張現実

・クラウド=自社サーバーでなく、インターネット上にデータを保管

・エッジコンピューティング=サーバーではなく、端末で複雑な処理を実施

・ブロックチェーン=分散型ネットワーク

すべてインターネットとモバイル通信がなければ成り立ちません。

そのため、電気通信工事も以前と比べて数が増え、種類も増えています。今年2019年からは超高速で低遅延な新しいモバイル通信システム「5G(第5世代)」が登場予定ですが、通信システムの更新に伴って、基地局を設置する空中線設備工事が膨大に発生します。

しかし、今は電気通信工事の監督ができる技術者が圧倒的に不足していると言われています。そのために30年ぶりの新資格が登場したのです。

携帯電話の基地局2

試験内容や試験日は?

今年から始まる試験、正式名称は「電気通信工事施工管理技術検定試験」と言い、「学科」と「実地」の各試験があります。

● 学科試験

=マークシート式の択一問題
電気通信工学、電気通信設備、施工管理、電波法や労働法などの関連法規など

● 実地試験

=記述式問題
学科試験と同様の内容

電気通信工事施工管理技術検定試験引用:国土交通省|http://www.mlit.go.jp/tec/it/denki/dentsukoujigishichishikitonouryoku.pdf

1級と2級の2種類ありますが、試験の範囲などは同じで、2級は「概略の知識」、1級はよりレベルの高い「一般的な知識」と規定されています。

試験実施は、1級は年に一度、2級は前期(学科のみ)・後期の二度です。今年の日程を表にまとめました。今年受験しない場合でも、だいたい同時期に開催されますので、目安にしてください。

● 1級・電気通信工事施工管理技術検定

・学科試験

願書発売 2019年4月15日(月)〜
願書受付 2019年5月7日(火)~5月21日(火)
試験日 2019年9月1日(日) 札幌、仙台、東京、新潟、金沢、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、熊本、那覇の12地区
合格発表 2019年10月3日(木)

・実地試験

願書発売 2019年4月15日(月) ※学科試験免除者のみ
願書受付 学科免除者:2019年5月7日(火)~5月21日(火) 当年度学科合格者:2019年10月3日(木)~10月18日(金)
試験日 2019年12月1日(日) 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区
合格発表 2020年3月4日(水)

● 2級・電気通信工事施工管理技術検定

・前期試験(学科のみ) 

※願書受付終了済

願書発売 2019年2月22日(金)〜
願書受付 2019年3月6日(水)~3月20日(水)
試験日 2019年6月2日(日) 札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、那覇の10地区
合格発表 2019年7月9日(火)

・後期試験

(学科+実地試験/学科のみ/実地のみ の3コース)

願書発売 2019年7月9日(火)〜
願書受付 2019年7月16日(火)~7月30日(火)
試験日 2019年11月17日(日) 札幌、釧路、青森、仙台、東京、新潟、金沢、静岡、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の15地区、学科のみ宇都宮も
合格発表 2020年1月17日(金)※学科のみ受験者 2020年3月4日(水)※学科・実地 / 実地のみ受験者

 

受験料は、学科・実地とも13,000円、学科のみ・実地のみの場合は6,500円です。
受験資格に関しては、かなり細かく規定されていますので、試験の公式ページをご覧ください。いずれも実務経験が必須となっています。

1級

http://www.jctc.jp/exam/dentsu-1 2級

http://www.jctc.jp/exam/dentsu-2

新資格は大きな武器に

新設された「電気通信工事施工管理技士」資格の登場によって今後は、電気通信工事を行う工事現場では、有資格者が主任技術者や監理技術者を務める必要が出てくるでしょう。そして企業や公共工事、特にIT系の企業の工事案件では、通信工事の精度は大きな要素なので、資格を持つことで、営業上も大きな武器となりそうです。

電気工事や管工事などでは重なる部分もあるので、ステップアップとして受験することをお勧めします。

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