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個人から少額の資金を集めて新商品や新サービス、社会貢献事業などを実現する「クラウドファンディング」。新しい技術を使った商品を開発したり、こだわりの服を商品化したり、アーティストがライブを開催したりと、様々な目的で利用されています。それが今、空き家対策や災害復興などに活用できると、建設業界でも注目されるようになってきました。今回はその背景と活用事例を紹介します。
2018年2月、国土交通省は空き家、空き店舗などへの対策のひとつとしてクラウドファンディングを活用する検討会の立ち上げを発表しました。2017年12月、不動産特定共同事業法という法律が改正され、不動産活用に対してクラウドファンディングを行いやすくなり、それを推進するための検討会です。
国交省は、同分野に2022年までに800社が新規参入し、500億円の新規投資が発生すると予測しています。それだけ建設や改修の需要が高まることになりますので、建設業界としては期待できます。
すでに海外では、クラウドファンディングによって高層ビルを建設した事例まであります。
コロンビアのボコタにある67階建ての高層ビルで、3800人もの小規模投資家から200億円以上の資金を集めて建設されました。当時コロンビアでもっとも高いビルがクラウドファンディングで建てられたという事実には驚きます。
アメリカでも、100人を超える投資家からオンラインで約14億円の資金を調達して建てられたビルなどがあり、資金調達のひとつの方法として知られるようになっています。
参考:GIZMODE|世界初クラウドファンディングの高層ビル
https://www.gizmodo.jp/2015/09/crowdfundingskyscraper.html日本でも高層ビルとまではいきませんが、ビジネスとして建設費用をクラウドファンディングで集めた事例があります。
「幸運を呼ぶ座敷わらしに会える宿」として知られる岩手県二戸市の緑風荘。2009年に火事で全焼してしまいましたが、再建を目指し、総額3億円の費用のうち、自己資金と銀行融資で足りなかった5200万円をクラウドファンディングで募集しました。1口3万円で、特典は6000円相当の宿泊券などという寄附性の強い募集にも関わらず、1年ほどで資金が集まり、2016年5月には見事再建を果たしました。
北海道有数の高級住宅街、宮の森に建てられた住宅型有料老人ホーム「イリーゼ宮の森」は、「貸付型クラウドファンディング」という手法で建設や土地取得資金が調達されました。インターネットを通じ、表面利回り年5.5%(税引き前)で16カ月後に元本一括返済という予想条件で多数の投資家から約1億6500万円を集めています。施設を運営する会社は、この方式で各地に有料老人ホーム建設を計画しているそうです。
■調達額897万円/高校の新講堂建設費をネーミングライツで調達https://twitter.com/kazu_fujihara/status/962039089938628608?ref_src=twsrc%5Etfw
※奈良市立一条高等学校|「想い出の椅子」スポンサー募集のご案内http://www.naracity.ed.jp/ichijou-h/index.cfm/1,3618,31,html奈良市立一条高校は、全国初の外国語科を開設したり、民間人校長を迎えるなど、先進的な取り組みで知られています。2020年に創立70周年を迎えるに当たって、築60年の講堂を改築することになり、クラウドファンディングと寄附で費用を調達しています。「想い出の椅子」と題して5万円で講堂内の椅子に名前を刻めます。まだ募集中ですが、2018年6月8日現在、513件で897万円が集まっています。寄附も1144件で2843万円が集まっています。補助金や積立金、卒業生からの寄附が一般的だった学校の施設建設費用調達に一石を投じることになりそうです。
クラウドファンディングとは、「Crowd(群衆)」から「Funding(資金調達)」することで、ソーシャルファンディングとも呼ばれ、インターネットに数多くあるサイトで募集されます。金額は一口1000円ほどから、数万円程度という募集が多く、より多く出したい人は複数口申し込むという仕組みです。
資金を出したリターン・特典の違いで3つのタイプに分かれます。
・寄付型=特典なし。災害復興や歴史的建造物保護などに使われることが多いタイプです。
・購入型=特典は商品やサービスで、開発した新商品や割引券、前出の宿泊券などです。このタイプが一番多くなっています。
・投資型=特典は金銭で、前出の有料老人ホームがこのタイプです。最初に運用期待利率のような形で配当を提示する、投資信託などと似たタイプです。
建設・不動産には、最後の投資型が期待されていて、1億円以上集まる募集も珍しくありません。これまで建設は大きな工事は下請けで受け、元請けの場合は小さな補修や個人宅という仕事が多かったと思いますが、クラウドファンディングでお金が集められれば、より大きな仕事を元請けできる可能性が出てきます。
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