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「スマートホーム」という言葉は聞いたことがあると思います。ハウスメーカーや家電メーカー、IoT関連企業は高らかに「未来」をうたっています。
ただ、一般にはスマートスピーカーに「アレクサ、音楽かけて」って呼びかけているイメージでしょうか。それだけみると、リモコンと何が違う? と言いたくなります。
本当のところはどうなのか? どこまで進んでいるのか? 建設会社やリフォーム会社などに代わって 、2018年12月12日(水)〜14日(金)にビッグサイトで開催された「AI・スマート住宅 EXPO」で見てきました。
会場では、既に発売済みの商品や発売手前の商品が並んでいました。そこから、今の技術で実現できるスマートホームの実際はこんなところです。
凄い! でしょうか。大したことないな、でしょうか。現在、スマートホーム関連で既に商品化されていて、今すぐにでも導入できる機能の数々でした。
では、スマートホームとはどんな仕組みなのか、実際の展示物を通じて紹介していきます。これから、マンションやオフィス建設、住宅建築やリフォーム、インテリア設計などには、どんどん入ってきそうです。
スマートホームの先進国と言えば、アメリカと中国。AIやIoTは中国の広東省にある深圳(しんせん)に勢いがあります。その深圳のスマートホームメーカーの商品を日本で普及されようとしているのが、日栄インテックです。
ブースには、スマートホーム用の機器が並んでいましたが、印象的だったのが、洗面所やリビングなどの壁に取り付けるミラーが賢いことです。
2種類ありまして、ひとつは「スマートミラー」。
ミラーの一部にモバイル用OSであるAndroid OSが埋め込まれています。スマート家電を操作できるほか、スマホでできることはほとんどこなせます。メイク動画を見ながら化粧をしたり、単身赴任中のパパとのテレビ通話やSNS、調べ物なども、朝の慌ただしい身支度中に並行して進めることができます。
もう一種類は、「IoTスマートミラー」。Android OSだけでなく、「ホームコントローラー」が内蔵されたミラーです。
上の写真ではわかりにくいですが、モニターをOFFにすると前出のスマートミラーと同様、鏡としても使えます。
「ホームコントローラー」というのは、センサーが搭載されている設備、赤外線リモコンが使える家電や機器などを、コントロールするためのものです。機器とコントローラーを赤外線やBluetoothで繋ぐことで、この画面で集中操作できるようになります。
たとえばエアコン、ロボット掃除機、テレビ、照明などなど、赤外線リモコンを使う家電は多いので、家中の家電や照明がミラー内でコントロールできます。そして、複数の操作の登録とタイマー設定ができるので、外出モードのボタンを押すと、5分後に照明とエアコンが消えて掃除機が起動して…といった操作も可能になります。
会社の方に伺うと、「本格的には2019年の春から発売を計画していますが、既に日本でも導入が始まりました。大阪の新築分譲マンション、クレヴィア住之江公園のモデルルームに当社のスマートミラー付洗面化粧台が導入されています」(日栄インテック株式会社|開発事業部 照明・IoTソリューショングループ副部長 北川宏治氏)
ミラーではなく、壁に情報を表示しようという企業もありました。下の写真では少し見にくいですが、壁に文字が表示されています。
正確には、壁の後ろにディスプレイを埋め込み、壁紙(木目の化粧シート)に光を投影するという手法です。
「ネットワーク経由でクラウドサーバーから取得したご家族のメッセージや、天気などの地域情報を表示し、家族間のコミュニケーションを促進したいと考えています。2019年夏から、住宅メーカーや商業施設などに向けて提供を開始する予定です」(凸版印刷株式会社|生活・産業事業本部 ビジネスイノベーションセンター マーケティング部IT課長 藤川君夫氏)
テクノロジーの世界では、最近「VUI」が人気です。「Voice User Interface」の略で、声で操作や指示をすることを指します。「Amazon Echo」や「Google Home」といったスマートスピーカーが普及してきたこともあり、スマートスピーカーを活用したブースが数多くありました。
中でも面白かったのが、リンクジャパンの「ePlug」です。
スマートスピーカーは単体ではあまり多くのことはできません。声で家電などを操作する場合、コントローラーが必要になります。通常はスマートスピーカーの横に同じような形状のコントローラーが並んでいることが多いものです。
「ePlug」はひと味違います。「コンセントタップ型で、ePlugをコンセントに差し込み、操作したい家電製品などの電源ケーブルをePlugに差し込んで使います。そうすると、赤外線リモコンが使えない家電、たとえば扇風機やホットカーペット、アンティークな照明なども声で操作できるようになります」(株式会社リンクジャパン|マーケティングマネージャー 村上知久氏)
タイマー機能が高度なのもいいですね。曜日、時間帯別に分刻みでON・OFFの設定ができるので、朝起きる時間にホットカーペットをONにしたりできます。これは便利ですね。
いくつかスマートホームの機器を見てきましたが、基本的なシステムは、
がセットになり、何かを自動化した機器が搭載されているのがスマートホームということになります。
IoT機器はセンサーが入ったコントローラーやスマートスピーカーのことで、スマホやタブレットも立派なIoT(インターネット接続された)機器です。
通信は、Bluetoothが多いですが、Wi-Fi(無線LAN)、有線LAN(イーサネット)、コンセントを通じて壁裏の電気配線という場合もあります。
アプリケーションは、スマホのアプリと同様です。たとえばAI・スマート住宅EXPOの会場で展示されていたこちらのスマートミラーは「美容室専用アプリ」が搭載されていて、ミラー内に並ぶ口紅の画像の中からお気に入りを選ぶと、鏡に映った自分の唇がその色になり、似合うかどうかがわかります。髪型もシミュレーションできるそうです。
操作・通知は、スマホにメールを送ったり、ミラーや壁に文字などを映りしたりといった作業です。日栄インテックの北川さんによると、中国の大規模マンションでは、床に埋め込まれた体組成計のデータがミラーに表示されるだけでなく、そのデータが提携クリニックに送られ、異常があれば病院から検査をするよう通知されるといったことまで行なわれているそうです。
今後はここにAIが本格的に導入されて、体のデータから家の中で初期診断ができるようになったり、といった活用が考えられます。
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家の中はセンサーとカメラでいっぱいになり、そのデータをAIで解析して、安心や快適を得るということが当たり前になりそうです。
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