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【新職種】多忙な現場をIT活用で支援!~「建設ディレクター」の導入で現場がラクになる?!

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目次(この記事の内容)

  1. 建設業界の課題を解決する「建設ディレクター」とは
  2. 「建設ディレクター」は何ができるのか?
  3. 「建設ディレクター」で建設会社はどう変わるのか?
  4. 助成金も利用可能
    1. ■一般訓練コース
    2. ■特定訓練コース
  5. 終わりに

「建設ディレクター」という新しい仕事が生まれています。事務系人材とIT技術を駆使して、工事書類の作成を始めとする現場の業務をサポートします。工事書類の作成までなかなか手が回らないという少数精鋭の会社で、今後の活用が期待されそうです。この記事では、そんな「建設ディレクター」の具体的な仕事内容や、育成講座の内容について紹介していきます。




建設業界の課題を解決する「建設ディレクター」とは

国土交通省では、少子高齢化を背景とする建設業の担い手不足への対策として、i-Construction(アイ・コンストラクション)の推進を始めとする建設現場の生産性向上に取り組んでいます。こうした抜本的な改革により、建設技術者一人あたりの生産性は5割向上すると言われていますが、デジタル化の運用ノウハウや機器の調達など、まだまだ問題は山積みです。

厚生労働省による働き方改革も進められていますが、建設技術者の労働時間を短縮するために工期を延長すれば、仮設費や現場管理費の増額による建設費の増加、日給制で働く技能労働者の収入減といった問題が生じるともいわれています。長時間労働による生産性・品質の低下への懸念は誰もが抱いている問題にも関わらず、建設業界の一品受注生産制や重層下請け構造という特殊性が、労働環境の改善を阻んでいるのが現実なのです。

そんな中、これらの課題を解決し、働き方改革の実現に寄与するための職種が新たに登場しました。

それが「建設ディレクター」です。

「建設ディレクター」を生み出したのは、1976年創業の京都サンダー株式会社。元々は事務機器販売やソフトウェア開発を手掛ける会社でしたが、土木積算ソフトの開発依頼を受けたのをきっかけに、建設業のIT支援を行うようになりました。そんな中、現場担当者の長時間労働という現状を知った京都サンダー新井社長の、「ITを駆使すればオフィスで働く女性でも、リアルタイムで現場をサポートできるのでは」という構想から生まれたのが「建設ディレクター」です。

現場担当者は毎日定時になると現場を片付けて事務所へ戻り、それから写真の整理をしたり、書類を作ったりという事務的な業務を行うのがルーティンとなっています。「建設ディレクター」は一定のITスキルを習得した事務系人材を想定したもので、これらの事務作業を現場担当者に代わって行います。そうすることで現場担当者は施工管理業務に専念することが可能となり、現場の業務効率化や品質の向上にも繋がるというわけです。


(画像引用:一般社団法人 建設ディレクター協会|https://kensetsudirector.com/information/702/ )

「建設ディレクター」は何ができるのか?

現場担当者に代わって工事書類を作ることが、「建設ディレクター」の役割とされています。建設現場では工事の着手前、施工中、完了後とそれぞれのタイミングに応じて何十種類という工事書類を作成し、提出しなければなりません。特に、工事写真の整理や打合せ簿の作成、出来形管理など、日々の施工管理を行う中での書類作成は、現場担当者にとって大変な労力を要します。

しかし、工事書類は、必ずしも現場担当者が作成しなければならないものではありません。それにも関わらず現場担当者が書類を作る状況が常態化しているのは、建設業や建設現場に関するある程度の知識があり、専門用語のわかる人でなければ、携わるのが困難な書類であること。そして、現場担当者にそれらの指導を行う時間のないことが、理由として考えられます。

建設ディレクター育成講座の初級カリキュラムは、建設業界や施工管理業務の基本を知ることからスタートします。

そして、図面の読み方とCADを使った作図、積算の基礎知識に演習、工事書類の流れや作成方法、建設業の会計の基礎知識などを座学によって習得します。建設業に必要な知識と、現場担当者が行っている事務的な業務の多くが含まれています。

つまり、建設ディレクター育成講座が、会社に代わって事務担当者に必要な知識や実務の指導を行うというわけです。

また、建設ディレクター育成講座によって広範囲な知識と技術を習得することにより、工事書類の作成だけでなく、積算や施工図といった分野においても事務担当者の活躍が見込まれます。

建設ディレクター育成講座(初級)の来年以降のスケジュールは、2020年1日20日(月)東京での開催が予定されています。それ以外の開催スケジュールについては未定ですが、これまで京都・東京の他、佐賀県でも佐賀県建設業協会の主催により開講されています。興味のある方は、最寄りの会場でのスケジュールについて協会へ問い合わせてみてはいかがでしょうか。

(建設ディレクター協会|受講お申し込み・問い合わせ|https://kensetsudirector.com/contact/ )

「建設ディレクター」で建設会社はどう変わるのか?

 

事務担当者に工事書類だけでも頼めたら。現場担当者なら一度や二度はそのように考えたことがあるでしょう。事務担当者の中にも、もしかしたら工事書類の作成や電子入札・納品などのサポートをしたい、スキルアップしたいと考えている女性がいるかもしれません。

しかし、建設会社の事務担当者は建設業や建設現場のことにはあまり精通していないもので、それらの業務を習得するためには一から指導を受ける必要があります。

そういった問題を解決するのが建設ディレクター育成講座であると先にお伝えしましたが、それ以前に、これらの仕事を事務担当者に振り分けるためには、まず「工事書類は現場の仕事」という認識を改めていく必要があります。「建設ディレクター」という新たな職種の導入は、業務に対する社内での共通認識を形成する上でも有効ではないでしょうか。

もう一つ、社内的に「建設ディレクター」を育成することのメリットとして、社内でそのようなポジションを確立することで、事務系人材における工事書類の作成や積算、施工図の修正といった技術を後の世代にまで引き継いでいくことができる、という点が挙げられます。

やりがいを求める女性のキャリアアップや子育て世代の女性活用も促進でき、現場の負担を軽減する体制が整っているということは、新たな技術者を確保する上でも有利な条件として働くでしょう。

助成金も利用可能

建設ディレクター養成講座の受講には、厚生労働省の助成金を利用することができます。

対象となるのは『人材開発支援助成金』の特定訓練コースと一般訓練コース。

『人材開発支援助成金』は労働者の職業能力開発を効果的に促進するため、事業主が専門的な知識や技能の習得をさせるための職業訓練等を計画に沿って実施した場合に、訓練にかかる経費や訓練期間中の賃金の一部を助成する制度です。

特定訓練コースの場合は1時間760円、訓練経費の45%(上限15万円)、一般訓練コースについては1時間380円、訓練経費の30%(上限7万円)が支給されます。



(画像引用:国土交通省|人材開発支援助成金パンフレット|https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000500312.pdf 

建設ディレクター育成講座の受講料は30万円ですから、助成金を試算すると以下のようになります。

一般訓練コース

訓練費70,000円+時間費18,240円=助成金額88,240

自社負担額 211,760

特定訓練コース

訓練費135,000円+時間費36,480円=助成金額171,480

自社負担額 128,520

(参考:一般社団法人 建設ディレクター協会|https://kensetsudirector.com/price/ )

『キャリアアップ助成金』の人材育成コースも対象となっていましたが、平成3041日以降『キャリアアップ助成金』の人材育成コースは『人材開発支援助成金』に統合されています。


(画像引用:国土交通省|平成30年度以降のキャリアアップ助成金について|https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11650000-Shokugyouanteikyokuhakenyukiroudoutaisakubu/30henkou.pdf )

終わりに

工事書類や施工図の作成を代行する会社があることは、ご存じの方も多いでしょう。しかし、実際にアウトソーシングを利用するとなると、施工計画書の作成代行だけでも510万円、工事写真の整理を依頼すればその都度、数千円から数万円の費用が発生します。

そのように考えると、今ある人材を活用して技術や知識を継承していくことのできる「建設ディレクター」育成には一考の余地があるのではないでしょうか。事務担当者が現場の技術者が担う役割を知り、情報を共有することで、社内のコミュニケーション向上や業務の円滑化にもつながります。

すでに佐賀県建設業協会は、協会の業務の一環として建設ディレクターの育成に乗り出していますが、全国的に建設ディレクターの育成事業が広がれば建設業全体の働き方や生産性に大きな変革をもたらすことが想像できます。

建設ディレクターはこれからの職種です。現場の負担を軽減するため、まずは社内的な理解を深めていくことからスタートしましょう。

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